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概要

あーしあん391

3①くらしの相談事業 この4年、毎年2000件以上の多くの相談が寄せられています。新型コロナウイルス感染拡大前は、そこまでは無かったのですが、現在は多くの相談が寄せられています。パルシステムの組合員向け相談をはじめた当初は年600件くらいでしたが、年々相談のニーズが高まってきています。 現在、カテゴライズすることも難しいくらい様々な問題や悩みが寄せられています。何が問題なのか自分でも分からない悩みなどもあり、話をする中で整理されていくケースもあります。『誰かと話がしたい』『話を聞いてくれるだけで良い』という相談者も近年増加しています。 今の時代、電話相談ではなく「SNSでの相談では?」という声もあります。しかし、自分の考えを誰かに話し、対話することはとても大切なことだと思っています。不安感というのは話すことで解消されると近年の脳の研究でも言われていて、そういう面でも一役買えるのではと感じています。 最近は、子どもにまつわる人間関係、相続や介護での兄弟間の確執、職場や仕事のトラブルに関する相談が増えています。こういった悩みは、友人などには話しづらいものです。寄せられる悩み●夫婦のこと・ ずっと言葉の暴力に耐えてきた。離婚したいが経済的に自立できない。●親や兄弟との関係・ 親の言うなりで生きてきたので、自分が何をしたいのかわからない。●子の悩み、ひきこもり・ 息子に多額の借金がある。どこまで面倒みればいいか。・20年以上ひきこもっている息子。親亡き後が心配。一人で悩まずに 相談してもらう私たちの背後には、共に支えあう関係団体が多数います。相談することはつながることの第一歩です。一番怖いことは孤立です。生きていると必ず現れる、何らかの課題。どんなに健康で、どんなに元気で、何でも自分で解決できる人にも、やはり何かしらの悩みはある。その悩みを相談できる所があって、人がいる。まずは、気軽に相談してみることが大事なのです。自分だけで「問題がわからなくてもいい」「話すことでみえてくるもの」考えていると、解決策は自分の範疇にしか見いだせません。しかし、人に話してみると、違う情報が入ってきて、解決につながることも沢山あります。先ほどお話しした多重債務で自殺する人が多かった背景には、自分の問題を外に相談せずに、全部自分の中だけに抱え込んでしまっていたこともあったと思います。お金の問題は、相談さえすれば、解決への道につながります。相談できないで一人で悩むことが、大きな問題です。これまで相談事業を大切にし続けてきたパルシステムには、とても敬意を感じています。 大変なことに遭遇した時、つらい、どうしようと思った時、「相談してみよう」と思えるように、まずは、「気軽に相談できるんだよ」ということを発信していきたいと思います。 相談の力を信じています。ご相談をお待ちしています。②居住支援事業 住まい探しや空き家活用でお困りの方の相談を受けています。生活上の課題を抱え困っている方などとは、面談を通して信頼関係を築いていきます。行政や他団体とのつながりの中で、住居や施設などに住めるように支援しています。(東京都のみ)③若者支援事業 協同組織の働き方からたすけあいの大切さを学び、「働くこと」の本来の意味に向き合う「協同を学ぶ」インターンシップの運営や、パルシステム給付型奨学金制度の共同事務局として奨学生の伴走支援活動実務を担っています。また、社会的養護下の若者支援も他団体と連携して行っています。