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概要

あーしあん379

ぱる4えりもの日高昆布は100%天然物! 北海道内で生産されている昆布の約20 %が日高昆布。そのうちの60~70%をえりも漁協で生産しています。昆布の種類は大きく分けて7種類あり、それぞれ味わいや特徴が違います。えりも漁協で生産している「日高昆布( 三み ついし石昆布ともいう)」は、出汁はもちろん、細くて火が通りやすいので昆布巻や佃煮、おでんなど、そのまま食べるのにも向いています。一般の昆布は養殖のものや機械乾燥しているものもありますが、えりもの日高昆布はすべて天然物で、尚且つ手作業で天日干しして生産しています。昆布漁は夏が最盛期 7月から10月に1年分の昆布を採ります。早朝1~2人乗りの小舟で出漁し、長い竿を使って昆布を採るのですが、持ってみると竿だけでもかなり重く、それで10mほどもある昆布を引き上げるのはかなりの重労働だと思いました。また船が出られないときは「拾い昆布」といって、海辺に流れてくる昆布を水の中に入って拾っています。今年は天候に恵まれ、訪問した時は既に昨年の漁の回数を超えているとの事でした。生産者〝川崎さん〟を訪問 川崎さんご家族は、7~10月の昆布漁の時期は浜辺にある別宅で生活。家の前には昆布を干すための広い干か ん場ばがあり、採ってきた昆布をすぐに干せるようになっていて、お子さんたちが小さい頃から家族みんなで協力して作業していたそうです。家の中の作業場には干して乾燥させた昆布がたくさん置いてあり、それを決まった長さ(105㎝)にカットして、等級ごとに紐の色を分けて選別するまでを全部手作業で行います。昆布漁だけでも大変ですが、採ってきてからもたくさんの作業があることに驚きました。作業場の壁には娘さんが子どもの頃に描いたものがそのまま残っていて、昆布が生活の一部になっていたんだなと実感しました。 「えりも浜の母さん料理教室」で料理を教えてくださる川崎さん(えりも漁協女性部長)は、いつも元気で前向きな素敵な方で、お話をしていてこちらまで元気をいただくことができました。「えりも浜の母さん料理教室」も昨年から実開催が再開しています。今年度の開催はありませんが、パルシステム山梨 長野で開催する時には組合員の皆さんもぜひご参加を。えりもの緑化事業 かつて豊かな緑に覆われていたえりも岬は、燃料となる木の伐採や放牧地の開拓などで、〝えりも砂漠〟と呼ばれるほどに荒廃し、魚は減少、昆布などの海藻類も採れなくなってしまいました。1953年から本格的な緑化事業が始まり、試行錯誤の末、種をまいた上を海藻で覆い強風で種が飛ばされないようにする方法を開発し、何十年もかけ森林がよみがえり豊かな海も戻ってきました。今でも植林活動は続いています。※10月1回の『乾物屋さん』にはえりも浜の母さん監修「こんぶチップス」が新商品として登場しました。美味しくて体にも良い昆布、皆さんもたくさん食べて産地を応援しましょう!えりも産直会議に行ってきました!8月4日~5日にパルシステムえりも産直会議が開催され、えりも漁業協同組合(以下:えりも漁協)に行ってきました。えりも漁協は北海道の南東端にあり、2014年に産直協定を締結して以来、「北海道えりも産日高昆布」などを中心とした商品開発を通じ、資源循環活動の連携や組合員との交流を行ってきました。昆布漁の様子はこちら副理事長小谷 眞弓