ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

あーしあん375

3「核なき世界の実現に向けて」▼ 核軍縮分野におけるG7広島サミットでの成果と、核兵器禁止条約第2回締約国会議に向けた動き▼ 核兵器のない世界へ、次世代に向けてつないでいきたいこと▼ 富永幸葵(ゆうき)さん(EO PEACE実行委員会、ダンサー)によるダンス披露出演者:岡田祐一さん(元広島市中学校教員)、渡部久仁子さん(NPO法人ANT‐Hiroshima)ほか日目「ジェンダー×核兵器」▼ ジェンダーや多様性の受容に向けた課題▼ 核兵器を語る顔ぶれを変えるために▼ 斉藤ともこさん(俳優)による絵本「光にむかって」朗読出演者:三浦まりさん(上智大学教授)他日目 マーシャル諸島出身で、現在はフィジー在住の大学生ベティさんは、人が住めなくなる程の環境汚染があったことによる、他の土地への移住が、島民の文化や暮らしを変えてしまった。甲状腺の病気が増加するなど健康面や、もっと深刻なのは心の病にかかる人が増えていることだと語りました。 水爆実験によって放射能を持つ多量の灰は、成層圏にまで立ち上り、地球を囲む大気の循環により世界中に運ばれたと言われています。それによる大気汚染は、異常気象を引き起こし、今後の寒波や干ばつの原因となるかもしれません。蓮沼さんにより、私たちは様々な場所で起こっている核の影響や被害について、共有し続けていかなければいけないことが示唆されました。 広島出身のシンガーソングライター瀬戸麻由さんによる被ばくピアノの演奏は、「カラフルワールド」。被ばく者の方の想いを受け止めて、一緒に歩んでいこうという想いが込められました。※グローバルヒバクシャ原爆が投下された広島・長崎の被ばく者に限定せず、放射線の影響を受けた核実験場の周辺住民、ウラン鉱山採掘作業員等を含めた言葉 種としての性別とは別に、社会的・文化的に作られた男女の区別をジェンダーと言います。これまで役割や性質とされてきたのが、男性には、「リーダーシップ」「権力志向」「競争に勝つ」「外に出て仕事をして稼ぐ」、女性には、「ケア」「協調的」「生命を育む」「平和志向」等があげられます。そしてジェンダーの真逆にあるのが、男性が女性を支配してきた家父長制です。ジェンダー平等の一つの目標は、家父長制の廃絶です。社会の仕組みやルールは全て有利な立場の人仕様になっている。まずはそれを改革していかなければいけない。 男性と女性では2倍放射線の影響が変わってくることが、最近明らかになってきたそうです。このように性差があるのならば、核に関わる会議の出席者に女性が少ないことはおかしいと三浦さんは指摘しています。 またジェンダーという言葉が2017年頃からNPT(核兵器不拡散条約)についての会議の場でも出るようになりましたが、現在でも女性が表舞台に上がることは多くはありません。男女対等に話し合いがもたれ、性別についての不利益が是正されていくことが、今後の課題としてもあげられました。 13歳で被ばくしたサーロー節子さんの絵本「光にむかって」は、「なぜ核兵器をなくさないといけないのか」「なぜ行動を起こさなければいけないのか」を書かれた絵本です。これからを生きる皆さんに伝わるようにと俳優の斉藤ともこさんが朗読しました。 「G7広島首脳コミュニケには、被ばく者という言葉も一切入らず願っていたような結果にはなりませんでした。しかし、今回のサミットをきっかけに、初めて広島で起きたことを知り、日本や世界中にそれを考え始めた人が多数できたことは、これからの活動の大きなチャンスと捉えています。今回、何らかの行動を起こしたいと思い始めた人たちと一緒に進んでいくこと。これを新たな一歩として、歩みを進めていきたいです。まずは11月に開かれる核兵器禁止条約第2回締約国会議に意見を届け、日本もその会議に出席するよう促していきます。」とピースボートの川崎さんは話されました。 「戦後の平和教育では、原爆や戦争についての歴史を学ぶことによって、平和の作り方を学ぶという視点が必要になる。また今世界が抱える諸問題についても考え、平和な世界の実現のために自分に何ができるかを考える。SDGsも視野に入れた新しい教育を考えていくことも必要だ。」と、元中学校教員の岡田さんよりありました。 丸木美術館の「原爆の図」の前で被ばく3世のダンサー富永幸ゆ う葵きさんがダンスを披露しました。語り部だった祖母から受け継いだ想いが込められたそのダンスは、絵に命を吹き込み、原爆で起こったことを甦らせるかのようでした。ヒロシマサミットアクションは、こちらからご覧になれます。